オーディオとビデオを支える技術(4)-開発環境を整える。Qt5.15.0 インストール

オーディオとビデオを支える技術第4回目は、オーディオとビデオのための開発環境を整えていきます。

オーディオや、ビデオの説明は、今回は、やりません。
このブログは、単なる難しい研究解説ブログではなく
実際に、プログラムを開発することに重視を置いているので、プログラムに集中する必要があります。

開発環境の選択について、話します。
まずOSは、一般的に、誰もがWindowsが一番多く使用するため、
まず最初のプロジェクトは、Windowsではじめ、そのあとでLinuxAndroid,iosなどの環境に移行します。

開発言語選択はもちろん、C,C++です。
開発環境は、今回はQtを使用してみたいと思います。

QTのインストール

オーディオに関するプログラムを作成するためにWindowsにQtをインストールします。QTは、プラットフォームに依存しないGUIアプリケーションを作成できるFrameworkです。

そのため、対象のOSが変わってもビルドしなおすことで違うOSに対応したアプリケーションの作成が可能です。

ちょっとここでQt Createrを見てみましょう
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オーディオに関するプログラムを作成するためにWindowsにQtをインストールします。

WindowsのQt Creatorでビルドできない、
デバッグできない、
という問題や、
デバッガがないという場合には、「インストールの準備」と「インストーるの確認」の項目の設定を修正するとコンパイルや、デバッグが可能になると思います。

Qtについて

Qtは、「キュート」もしくは、「キューティ」と呼びます。
Qtは、デスクトップアプリケーションを作成するための多くのツールがまとめられたものになります。
Qtを使用したアプリの作成には、c++とQMLと呼ばれるQt専用の言語を用いて作られます。開発環境としてQtCreatorというものがあり、画面の処理からコードの作成までをまとめて作成可能です。

プラットフォームに依存しないアプリケーションの作成が可能で、多くのプラットフォーム向けに簡単にビルドが可能です。

Qtの入手

下のリンクを開くと、自動的に対応のOSにあった最適なインストーラーを検出します。

新しいバージョンでは、Qtの会員登録が必要なので行ってきてください。

一番下のDownlod QT Online installerをクリックします。
www.qt.io

インストール準備、

下記のコンパイラとデバッガを用意しておくとQtでコンパイルできない、デバッガが使用できないといった問題が起きないと思います。

Qtアプリを作るためのコンパイラとして事前にビジュアルスタジオ2019をインストールしておきます。

今回はコミュニティエディションを使います。

visualstudio.microsoft.com

c++の開発」と「windowsの開発」「.netの開発」の3つにチェックを入れて次へ進みます。

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Qt Creatorインストーラ

インストーラーに従って進めていきます。
設定画面では自分の環境に合わせてダウンロードします。
自分の環境では、このような形になります。

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インストールされた、MinGWなどは、デフォルトの設定では、C:\\Qt\tools\ファイルの中にインストールされます。

この時点でインストールは、完了です。

新しいプロジェクト

新しいプロジェクトを作って実行してみます。
デフォルトのページから「ファイル→新規作成」で、プロジェクトを作成します。

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Qt Widgets Applicationを立ち上げます。


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名前とファイルの保存先を付けて、次へ


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ビルドの選択画面では、MinGWを選択して、次に進みます。
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左下の実行ボタン(△)を押します。
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しばらくするとwindowが一つ開かれます。

これは、Widgets プロジェクトによって自動的に開かれるウィンドウです。

さて今回は、こんな感じに終わっていきたいと思います。
Qtに関する使い方は、自分で調べてください。
次回少しだけするよ。:-D

結局のところ、このブログでは、オーディオプロジェクトの開発のためだけにQtを使用します。
後のコードでは、Qt専用コンテンツは、使用しません。

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